MTTR・MTBFとは?計算式・製造業におけるグラフ作成方法&改善分析例を解説!
MTTR・MTBFとは何か?
MTTRの定義・計算式
MTTRの定義
MTTRはMean Time To Repairの略で、日本語では平均修復時間と言います。
1回当たりの修理の平均時間を示しており、「保守性」「直しにくさ」を定量的に示した指標です。
MTTRの計算式
MTTR=修復時間の合計÷故障回数
MTBFの定義・計算式
MTBFの定義
MTBFはMean Time Between Failureの略で、日本語では平均故障間隔と言います。
1回当たりの連続稼働時間の平均を示しており、「信頼性」「どれくらい連続稼働できるか」を定量的に示した指標です。
MTBFが短いということは「頻繁に故障する部位」を意味します。そのため、現場ではMTBFの短い「停止理由」に注目します。
MTBFの計算式
MTBF=稼働時間の合計÷故障回数
製造業におけるMTTR・MTBFのグラフ作成方法
製造業ではTPM(全員参加の保全活動、Total Productive Maintenance)を取り入れる工場を中心に、MTTR・MTBFのグラフを作成し、分析・改善されています。
グラフ作成は「紙やExcel」を使用する方法と「製造実行システム(MES)」を活用する方法があります。
紙やExcelによるMTTR・MTBFのグラフ作成
「手間をかけて、データを収集・集計することで、理解を深めながら、改善分析ができる」という理由で、あえて紙やExcelを使用してMTTR・MTBFのグラフを作成することを選択するケースがあります。
しかし、MTTR・MTBFは複雑なグラフのため、集計するには多くの時間がかかり、肝心の分析改善にかける時間が少なくなってしまうというデメリットもあります。
製造実行システム(MES)によるMTTR・MTBFのグラフ作成
製造実行システム(MES)を使用すると、下記の図のように「設備の修理時間」を精度よく収集することが可能です。
そして、製造実行システム(MES)で収集したデータを使用して、MTTR・MTBFのグラフも瞬時に作成することが可能です。そのため、これまでグラフ作成に費やしていた時間を「現場での作業検証」や「改善」に費やすことができるようになります。
製造業におけるMTTR・MTBFの分析改善 具体例
MTTRの分析改善
こちらは、設備停止理由別にMTTRが長い順に並べたグラフです。
このグラフの場合、一番左の「プレス部 原動部 トルクリミッター作動」という停止理由のMTTRが長く、修理に時間がかかる故障内容だということがわかります。
このように、データを見ながら、下記のような観点で修理時間の妥当性を検証する必要があります。
想定よりも長く時間が掛かっている場合
- 修理の準備に時間が掛かるのか?
- 保全員のスキルが十分では無いのか?
- 危険作業を伴うので慎重に作業する必要があるか?
想定通りの時間で修理ができている場合
- 修理時間を短縮できるような改善は無いか?
MTBFの分析改善
こちらは、設備停止理由別にMTBFが短い順に並べたグラフです。
このグラフの場合、一番左の「搬送部ジャム検出」という停止理由のMTBFが短く、故障しやすい停止理由ということが分かります。搬送部で何がどのようなメカニズムで詰まってしまうのかを調査して、その真因に対する対策を講じる必要があります。
最短で約2日に1回故障している状況なので、ドライブレコーダーのようなカメラを設置して動画撮影するような調査方法が有効です。
このように、保全部門は修復するだけではなく、「なぜなぜ分析」を実施するなどして、故障発生の真因を明確にして根本的な対策を実施することが重要です。場合によっては、生産技術部門や設備メーカーと連携して、寿命延長の依頼も必要です。
このように、停止理由別にMTTR・MTBFのグラフを作成し、それぞれの指標の分析、改善を進めることで、設備の保守性・信頼性を向上させていきます。
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